第3回学生点訳競技大会 ルール
名前:学生点訳競技大会運営委員会日付:2011/02/04 15:36:36
本ルールは、採点の公平・円滑を期するものである。
点訳表記について、日本点字図書館(社会福祉法人)、全国視覚障害者情報提供施設協会(特定非営利活動法人)、視覚障害者支援総合センター(社会福祉法人)の3法人において異なるルールが採用されている場合、本ルールにおいて注記されていないときは、(社会福祉法人)日本点字図書館で採用されているルールのみの使用を認める。これは、特定の出場団体を有利にするための規定ではない。
なお、上記のように異なるルールが採用されている語句等を出題するときは、その都度、選手に無用な混乱を及ぼさないよう、できる限り、参考として日本点字図書館(社会福祉法人)で採用されているルールを注記する。
<点訳の部>
一、競技
1.競技開始前に、点訳用紙をセットしてもよい。
2.打ち間違えた場合は、1マス空けて、もしくは行替えをした上で、打ち間違えた文節から打ち直すこと。
3.点訳用紙は、片面のみ使用すること。両面に解答している答案は採点しない。
4.文頭の2マス空け、段落ごとの行替え、及び分かち書きについては、当然に行うこと。
二、点訳表記
1.問題文においては選手が読みやすいよう、あえて読点を挿入しているが、読点は点訳しないこと。なお、『読点を訳さない場合において、1マス空けでは意味をとりにくくなるときは、2マス空けて書くこと』というルールがあるが、考慮しないこと。
2.3つ以上続く中点は3つとみなすこと。
3.“行く”は、“ゆく”ではなく、“いく”とすること。
<墨訳の部>
一、競技
1.解答にあたっては、横書きのみを認める。
2.点訳機器の定規、簡易点字盤等、その枠によって6点を把握できるものの使用は認めない。
二、墨訳表記
1.分かち書きの場所を表記する必要はない。
2. 漢字・平仮名は楷書書きとする。常用漢字の旧字体、略字は不可とする。
3.踊り字「〃」「ゝ」は用いず、漢字の繰り返しの場合は「々」を用いること。
4.語句の抹消を、2本線により行ってもよい。
5.語句の挿入を、挿入記号により行ってもよい。
三、文意の把握
選手は、読点の挿入、漢字使用、カタカナの使用等により、文意を把握していることを明確にすること。
1.適宜、読点を挿入する。
あれもしたい、これもしたい、もっとしたい さよなら、そんな言葉が
2.助動詞及び助詞に準ずる語は、原則として平仮名書きとする。ただし、漢字の意味が込められている場合や、前後の文章から判断できない場合は、両方を可とする。
×暮らして行く→○暮らしていく 食べすぎる or 食べ過ぎる
振り返ってみる or 振り返って見る 食べておいた or 食べて置いた
3.語句の意味に応じて算用数字もしくは漢数字を用いること。
50% 1人(人数を表す“ひとり”) 四捨五入 無二 21歳 10月20日
4.外来語でなくても、カタカナで書く慣用のある語句はカタカナで表記してもよい。
片仮名 or カタカナ ごみ箱 or ゴミ箱
5.流行語、造語、商品名は、平仮名でもカタカナでも、一般的に通用する書き方であれば認める。
6.ローマ字読みされている略字について、アルファベット書きは認めない。
×NATO→○ナトー ×eコマース→○イーコマース
<校正の部>
未定
<その他>
1.電子機器類を除き、辞書(点訳のしおり、点訳の手引き、点字表記辞典、国語辞典等)の使用を認める。
2.もし途中で棄権する場合は、答案の1枚目に「棄権」と書き、監督者の許可を得て退室すること。